英単語を効率よく覚えるための5つのコツ【脳の仕組みを理解せよ】
英単語は英語を習得する上で最も基本的な要素の1つです。
家で例えるならば「レンガ」のようなもので、レンガの数が多ければ多いほど、立派な家を建てることが出来ます。
しかし英単語の学習は多くの英語学習者にとって悩ましいものですよね。
「全ての単語を一瞬で暗記する」
不可能なのは分かっていますが、すべての言語学習者にとっての夢です。
受験生など一部の人は「早く、この単語帳に書いてある全ての単語を暗記しなければ」と強迫観念めいた感情を抱いてしまうかもしれません。
多くの場合、この努力はなかなか報われずに失望と欲求不満に見舞われます。
海外で働き、かつ、アメリカ人の彼女を持つ私が実際によく質問されるのが、
「どうやって新しい単語を覚えていますか?」
ということです。
多くの人にとって、新しい単語を暗記することは様々な理由から難しく感じてしまうようです。
一般に脳はキャッチした情報を取捨選択する傾向があり、必要でないと判断されたものを破棄します。
私たちの脳は情報を整理する際に独自のリズムに則って「自己調節」に取り組んでいます。
したがって情報を忘れることを悪いことだと決めつけてはいけません。
全ての情報を記憶していたら頭がパンクしてしまいますから。
英単語を覚えやすくするために脳を騙すのです。
英語学習者は出来るだけ多くの単語を覚えたいと思っていますが、そう上手くいく訳ではありません。
そして多くの人々は
「自分には語学のセンスがない」
「記憶力が悪い」
などと諦めてしまいます。
制限こそありますが、脳には情報を学習し記憶する並外れた能力があります。
英単語を暗記する際には、ちょっとしたコツがあります。
以下は「忘却曲線」と呼ばれるグラフです。
エビングハウスの忘却曲線
(画像の引用元:
https://smarteigo.jp/articles/2434
)
例えばX日目に新しい単語や表現を学んだとすると、数日後には忘れてしまいます。
一般に新しい情報を取得するプロセスは、デコード(復元・復号)、保存、検索の3つのカテゴリに分類できます。
脳が新しい情報を受け取ると、脳はそれを解読して保存します。
保存された情報は将来的に長期記憶が出来る可能性を孕んでいます。
何がしかの単語を思い出せない場合、これらのフェーズのいずれかでミスが発生しています。
記憶にはいくつかのタイプがあります。
短期および長期記憶、感覚記憶などです。
後者は、視覚、触覚、嗅覚などの感覚刺激を通じて情報を受け取ります。
ワーキングメモリとも呼ばれる短期記憶は少量の情報を短時間保持します。
暗算を行うとき、パスワード、コード、または電話番号を覚えるときに使用します。
単語を保存する場合は、長期記憶に保存する必要があります。
どうすれば効率的にそれを行うことができるのか?
記憶は筋肉のようなもので使わない場合は萎縮してしまいます。
したがって常に記憶を刺激し続ける必要があります。
これを行う最良の方法は、継続的に英単語学習/英語学習を繰り返すことです。
脳のメモリを適切に動作させるには毎日少しでもいいのでメモリを動作させます。
反復練習には累積的な効果があります。
新しい英単語を覚えるためのコツ!
➀興味のある分野で英語を学ぶ
新しい単語を覚えるには自分の仕事や趣味、興味のある科目や学問に関する内容から入り、
・興味を持ち続けることが出来る
・情熱を傾けられる
というモチベーションの管理が1つ目のコツとなります。
高い関心を持つ特定の分野への学習を進め、それを行う理由を常に思い出すことで、学習プロセスが格段に向上します。
英単語(に限らず英語)の学習をするとき、英語を話すことがキャリアアップに繋がったり、外国人の友人を作ること、国際恋愛など、人生の門戸が広がります。
感情は記憶に影響します。
➁集中
集中することは学習プロセスの重要な要素の1つです。
インターネット時代ではマルチタスクにより集中力が低下しがちです。
したがって、音楽やSNS、その他のすべての潜在的な注意散漫となる原因を排除し、当面のタスク(ここでは英単語、英語学習)に集中することをお勧めします。
集中力を高めることはパフォーマンスを大幅に向上させるのに役立ちます。
➂関連付け
文や概念を学習するとき、それに関連付く内容も理解するようにします。
私たちの脳はニューロンの大規模なネットワークみたいなものです。
すべてのニューロンは何万もの他のニューロンに接続されているため、学習プロセスを最大限に活用したい場合は、脳の構造に合わせて工夫する必要があります。
これを行うための最も効果的な方法の1つは関連付けです。
つまり新しい情報と古い情報を関連付けることによって、これを長期記憶にすることが出来ます。
➃可視化
方法の1つとして、絵や写真、画像などを使うことも効果的です。
脳は色や形などを通して情報を処理します。
特定の単語を写真に関連付けると、その単語は既に記憶している他の情報にリンクされる可能性が高くなります。
その結果、記憶する際の効率が向上します。
➄繰り返す
これを行うための最良かつ最も簡単な方法の1つとして、定期的に学習したことを確認することが挙げられます。
脳にその情報が必要な場合があることを認識させ、はるかに効果的な方法で情報を修正するのに役立つ何かを繰り返すのです。
まとめ
語彙力はリーディング・ライティング・リスニング・スピーキングの四技能すべてにおいて必要不可欠な重要な要素の1つなので、毎日コツコツと磨き続けましょう。
以上、効率的な英単語の暗記方法でした。
じっくりノートや単語帳を作ったり、机に向かって英語学習する時間が確保出来ない方はアプリなどを利用されるのも良いでしょう。
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